Candy flost ~Lash hour cap~

1.5コマのストーリー  『パーソナル.ヘッド.スペース』

朝のラッシュ時

電車にのった。

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ドアが開いた時

涼し気な表情の人達が

間を保ちながらそこにいた。

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頭には大きなものが乗っている。

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その大きなものがのった人達の

間のスペースに

わたしはそっと佇んだ。

電車は次の駅に向かって走り出した

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両隣の人の声がわずかに

聞こえた

キャップ…?

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そのまま、何駅か通過し

私はその空間を後にする

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改札を抜ける

正面横に大きなポスターが目に入る

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………

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私の脳裏に回想が走る

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……..キャップ…..….,

両隣からわずかにもれてきた声と、

改札で駅員さんが

何かを言っているように感じた声

ドアが開いた時に、

ラッシュ時とは思えない

空気を感じた事

.

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.

そのポスターには

綿菓子のような犬が

綿菓子のような帽子をかぶり

使用時以外はコンパクト!の

キャッチフレーズとともに、

朝のラッシュアワー時の

綿菓子のような、それの着用を促していた。

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わたしは

脳裏に残る両隣の人に、

胸の内で

そっとお詫びと礼をした。

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ネクタイをキュッと締め直し

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個々の快適さとは何かを思いながら

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“”パーソナル 

.

 ヘッド 

.

 スペース””

小声でつぶやく

.

,

ふふっと

少しこみあげてきた

微笑みとともに

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わたしは足早に駅を後にした。

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ガラスのビルの壁に太陽が反射して、

駅の出入口が照らされている。

おはよう。

今日も快晴だ。

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