Casa dei dolci~sorriso carino https://sorrisocarino.com/wp-content/uploads/2024/06/Casa-dei-dolcisorriso-carino.png

1.5コマのストーリー    お菓子の宝箱

「ねえ、テンテンくん、ベイビーくん、

お庭にビングチェリーの実が沢山できたの、

それでね、チェリーミルフィーユで、

作りたいものがあるのだけど

少し大きいから運ぶ時に手伝ってくれたら

嬉しいなーと思って」

お友達のミンミンちゃんは言いました。

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『「「いいよー!!」」』

二人は弾んだ声でお返事をしました。

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『お兄ちゃん、チェリーミルフィーユだって!美味しいだろうね』

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「「うん、きっと美味しいよー、楽しみだねー」」

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『お兄ちゃん、覚えてる?

前に学校で、ミンミンちゃんとお兄ちゃんと僕で

夢のお話をしていた時に、ミンミンちゃんの夢は、

パティシエになって、

お菓子の公園のある町を作りたいって言っていた事』

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「「覚えているよ。僕ね、素敵な夢だなあって思っていたよ」」

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『お兄ちゃん、今日は何を作るんだろうね?

楽しみだね』

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『ミンミンちゃん、

運ぶの以外にも僕たちにできることが

あったら言ってね』

テンテンくんは言いました。

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「ありがとう!

…………..じゃあ、、、

ビングチェリーの種とヘタは

少し毒があるみたいだから、種を出すのも

一緒にお手伝いしてくれる?」

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『「「はーい」」』

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「あとでカスタードクリームも、まぜるのもはさむのもお願いしちゃうね」

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『「「はーい」」』

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「では、ミンミンはパイを焼いておきまーす」

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テンテンとベイビーは、お菓子作りは初めてです。

種だしも、カスタードクリームを作るのも

楽しくて仕方がない様子です。

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ミンミンがチェリーソースを作り、パイが焼きあがると

3人はカスタードクリームとチェリーをパイにはさみました。

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『たのしいなあ』

テンテンは言いました。

「「たのしいね」」

ベイビーも言いました。

「ほんとう?ありがとう。二人がそんなふうに言ってくれると

ミンミンも嬉しい」

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そして、ミンミンは、テンテン達が運んでくれた

パイで何やらおおきな箱のようなものを作り始めました。

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『ミンミンちゃん、これは~もしかして…お家?』

ベイビーがミンミンにたずねました。

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ミンミンは嬉しそうにうなずきました。

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『「「お菓子のお家だ~」」』

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どれぐらいの時間が経ったでしょうか。

三人は夢中になっていました。

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空が少しずつ彩を変えていました。

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いっせーのーでー

「『「「できた~~~」」』」

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テンテンとベイビーは、お菓子のお家にはいりました。

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そこへ、満面の笑みのミンミンがアイスティーと

ミルフィーユを持って、お菓子のお家に入ってきました。

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そして三人がチェリーミルフィーユをほおばると、、、

顔を見合わせ

ほっぺに手をあてグリグリっとしました。

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「『「「おいしーい」」』」

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お菓子の公園のお話をしながら、

お菓子のお家で食べた

ミンミンと一緒に作ったチェリーミルフィーユ。

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テンテンとベイビーは

この瞬間をハートの宝物箱にしっかりしまいました。

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ミンミンのお菓子の公園には

あの日のあの瞬間

お菓子のお家の前で写した、

時と希望と喜びが

看板になって入口に大きく飾ってありました。

【初めの一歩の日。宝物】と

隅のほうに小さく書かれていました。

Casa dei dolci~sorriso carino https://sorrisocarino.com/wp-content/uploads/2024/06/Casa-dei-dolcisorriso-carino.png

テンテンとベイビーのハートの宝物箱もにっこりひらき

ミルフィーユのように折り重なった彩の

空と太陽が宝箱を包みました。

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公園の入り口には、

大きなビングチェリーの木が植えられていました。

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